大会レポート 世界国別対抗戦 2016
ITF BEACH TENNIS WORLD TEAM CHAMPIONSHIP 2016

開拓者になれ。
Be a Pioneer
2016 日本代表 メンバー

相澤 幸太郎

山本 直晃

鶴岡 大督

宮坂 みさ

柳瀬 香織

高橋 友美
開催日程・場所
日程:2016年7月12日~7月17日
開催地:Moscow The National Tennis Centre
国を背負った代表選手の戦い
世界最高峰のトーナメント
国の代表としてのチーム力
国別対抗戦は各国の最も強い選手が選出され、チームとして世界一を決める世界最高峰のトーナメントです。個人戦のトーナメントであれば、「このペアが負けるはずがない」というチームでも、プレッシャーに負けてしまったり、相手の勢いに圧倒されてしまい番狂わせがおこることが毎年あります。それだけ個の力より、国の代表としてのチーム力が問われます。


試合の勝敗を左右するキャプテンのコーチング
世界と戦うチームを創る
国別対抗戦ではベンチに1名、コーチが入ることができます。そこで手腕を問われるのが各国を率いるキャプテン。キャプテンはチェンジコートの時にはもちろん、ポイントごとにも選手のそばで声をかけることが出来ます。コートの中にいては気づかないことも、キャプテンのアドバイスにより試合の流れがひっくり返ることもあります。日本で一番優秀なコーチがチームの結束を強くし、世界と戦うチームを創ります。
日本は世界で通用するか?
過去最高は、6位
王者イタリア 前年優勝ロシア 南米最強ブラジル ベスト4の壁
日本は2013年から国別対抗戦に出場し、初出場で6位、そこから順位を落とし2年連続8位という結果となっています。しかし内容的には着実にベスト4に近づいて来ています。2016年はベスト4決めで強豪フランスと対戦し、男子は1stセットを先取しながら逆転負け、女子は世界ランク10位代の選手に善戦しました。しかし、ベスト4を摑み取るには厳しいラリーを取りきる個の力、そして劣勢になっても立て直すことが出来るチーム力ともにさらに高めることが絶対条件となります。世界のビーチテニスは、ビーチテニス発祥の国“王者イタリア”、2016年初の世界一を摑み取ったロシア、南米最強ブラジル、その他世界ランク上位選手がひしめく強豪フランス・スペイン・ベネズエラ。これら強国を倒さなければベスト4の壁は突破できません。今年こそ、チームJAPAN一丸となり結果を残したいです。


チームJAPANで戦う7日間
世界にビーチテニスジャパンの名前を刻む
男子ダブルス・女子ダブルス・ミックスダブルスでチームとして戦う唯一の大会であるため、チームの結束が強くなければ、強豪を倒して勝ち上がることはとても難しい。キャプテンを中心に、勝つ為に何をすべきか、どう戦うかをチーム全員で考え戦い抜く1週間はかけがえのない経験となります。世界にビーチテニスジャパンの名前を刻むために戦うチームを、今年もみんなで応援しましょう!
U-12,U-14のJrトーナメント、充実したホスピタリティー
ジュニア世界一決定戦
戦う気持ちと海を渡る勇気さえあれば日本代表に
国別対抗戦では12歳以下と14歳以下のジュニア世界一決定戦も行われています。日本はこれまでジュニアチームの参加はありません。他国はジュニア層が熱い国が確実に力をのばして来ています。2016年に日本と戦ったリトアニアはジュニアも参加しており、これまで無名だったチームが日本男子エースの鶴岡・山本ペアをギリギリまで追いつめました。 いまなら戦う気持ちと海を渡る勇気さえあれば日本代表に手を挙げることができます!一緒に日本のビーチテニスの未来を切り開くジュニアを待っています。


代表選手の待遇はVIP
世界各国でビーチテニスの情報交換も
大会のホスピタリティーの充実もこの大会の魅力の一つです。 ホテルは高級ホテルに朝昼晩の食事付き、ホテルから会場までの送迎も完備されています。ホテルでなんでもまかなえるので、大会に全神経を集中することができるのです。ホテルの食堂では各国の選手が集まり交流もでき、各国のビーチテニスの情報交換などもしています。
全記録
1回戦 | bye (第4シード) |
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2回戦 ○ リトアニア戦 |
3-0 ○ 女子ダブルス 宮坂・柳瀬 6-1 6-0 ○ 男子ダブルス 山本・鶴岡 7-6 6-4 ○ MIXダブルス 相澤・高橋 4-2 5-3 |
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準々決勝 ● フランス戦 |
0-3 ● 女子ダブルス 宮坂・柳瀬 4-6 3-6 ● 男子ダブルス 山本・鶴岡 6-3 4-6 2-6 ● MIXダブルス 山本・柳瀬 4(1)-5 1-4 |
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順位決定戦 ● ベネズエラ戦 |
0-3 ● 女子ダブルス 宮坂・柳瀬 4-6 3-6 ● 男子ダブルス 山本・鶴岡 3-6 1-6 ● MIXダブルス 鶴岡・高橋 4(2)-5 4-2 2-4 |
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順位決定戦(7、8位) ● USA戦 |
1-2 ○ 女子ダブルス 柳瀬・高橋 6-3 3-6 10-8 ● 男子ダブルス 山本・鶴岡 0-6 3-6 ● MIXダブルス 山本・柳瀬 6-3 6(5)-7 1-10 |
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最終結果
出場32カ国中 8位
総評
今大会は日本チームが初めて世界の第4シードになりました。出場国が昨年の26ヶ国から33ヶ国に増え、年々盛り上がりをみせている国別対抗戦ですが今回は昨年に続き8位という結果でした。しかし世界の出場国が増え、レベルも年々上がっているので同じ8位でも成長のみられる8位だったと感じます。特にベスト4決めの準々決勝フランス戦では男子ダブルスがファイナルセットまで相手を追い詰めましたし、7位決定のアメリカ戦では女子が競り勝ち男子が負けて最終ミックスではファイナルマッチタイブレークまでいきました。最後は惜しくも負けてしまいましたが来年以降につながるいい戦いが出来たと思います。さらに同大会ではジュニアの国別対抗戦も行っており、10ヶ国以上の国がジュニアを出場させており大人同様の盛り上がりをみせておりました。世界のトップの国はほぼジュニアチームを参加させております。次年度に向け、このジュニアの大会にも日本が参加できるような環境づくりが今後日本のビーチテニス界には必要だと感じました。 最後になりましたが今大会出場にあたり、多大なご尽力を賜りましたJTA関係各位の皆様、誠にありがとうございました。
